手作業で絞り込みをすることもできますが、いつも使う絞り込みルールがある場合、VBAで実装した方が作業が格段に効率化されるでしょう。
今回は下記のテーブルにフィルターを掛ける例を幾つか提示します。
http://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/totikensangyo_const_tk2_000059.html
1.フィルターをかける
'フィルターをかける
Private Sub filterData()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter
End Sub
Private Sub filterData()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter
End Sub
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegionにてB2セルの属するテーブル領域であるB2:G10の範囲を取得し、この範囲に対してフィルターをかけています。
ちなみに、このコードを再実行するとフィルターが解除されます。
2. 完全一致で絞り込む
2−1. 1項目での絞り込み
上図で「商号又は名称」を「株式会社 東横エルメス」で絞り込む際、下記のように書きます。
'フィルター1項目完全一致
Private Sub filterData0()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter _
field:=6, _
Criteria1:="株式会社 東横エルメス"
End Sub
この時field:=6の6はフィルター範囲左端から数えて絞り込み対象列である「商号又は名称」が6列目に当たることを示します。
2−2. 2項目以上での絞り込み
同様に2項目で絞り込む際、下記のように書きます。
'フィルター2項目完全一致
Private Sub filterData1()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter _
field:=6, _
Criteria1:="株式会社 東横エルメス", _
Operator:=xlOr, _
Criteria2:="沖昌エンジニアリング 株式会社"
End Sub
2項目以上はCriteria1に配列を指定することで絞り込むことができます。
'フィルター2項目以上完全一致
Private Sub filterData2()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter _
field:=6, _
Criteria1:=Array("株式会社 一測設計", "星和電機 株式会社", "株式会社 長大"), _
Operator:=xlFilterValues
End Sub
3. 部分一致で絞り込む
3-1. 1項目での絞り込み
基本的に完全一致と書き方が同じで、Criteriaに指定する文字列を変えることで絞り込むことができます。
'フィルター1項目部分一致
Private Sub filterData3()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter _
field:=6, _
Criteria1:="株式会社*"
End Sub
この場合、Criteria1にワイルドカード(*)を用いて「株式会社*」と指定しているので、「株式会社」が前方一致するように絞られます。
3−2. 2項目以上での絞り込み
これも完全一致と書き方は同じとなります。
'フィルター2項目部分一致
Private Sub filterData4()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter _
field:=6, _
Criteria1:="* 株式会社", _
Operator:=xlOr, _
Criteria2:="*和*"
End Sub
また、配列を指定して下記のように書くこともできます。
'フィルター2項目部分一致
Private Sub filterData5()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter _
field:=6, _
Criteria1:=Array("* 株式会社", "*和*"), _
Operator:=xlFilterValues
End Sub
ただし、残念ながら以下のように3項目以上の指定はできないようです。
'フィルター3項目以上部分一致NGパターン
Private Sub filterData6()
Sheets("filterTest").Range("B2").CurrentRegion.AutoFilter _
field:=6, _
Criteria1:=Array("* 株式会社*", "*和*", "*エンジニア*"), _
Operator:=xlFilterValues
End Sub
完全一致で複数指定できたのだから普通できるだろうと思うのですが、実際実装してみ
ると何も表示されない絞り込みとなり、VBAエラーともなりません。
エクセルのこの感じなんとも言えません。
そのため、3項目を部分一致で絞りたい場合は、他の方法を模索しなければなりません。
>残念ながら以下のように3項目以上の指定はできないようです
返信削除この解決策を探してここに辿りつきましたが、やはりできないですか。
(でも、そう書いてあるとあきらめがつきます。それだけでもありがたい)
>エクセルのこの感じなんとも言えません
同感です。この脱力感、なんだかなぁ。
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