今回のポストでは、別の方法で3項目以上のフィルターがけを解説します。
◎関数での対処
フィルター対象に対して、部分一致での複数項目がけができないため、フィルター対象が複数項目の条件を満たすかを判定する列を別に追加し、追加した列の判定結果を完全一致でフィルターがけすることで擬似的に3項目以上のフィルターがけを実施します。
上の図では、下の条件のいずれかを満たす商号または名称を絞るため、H列に判定フラグを設けています。
・「 株式会社」を含む
・「和」を含む
・「エンジニア」を含む
判定フラグの列で「TRUE」を絞り込めば、上記条件を満たす商号または名称が絞られることとなります。
○関数解説
判定フラグ列にはこんな風に関数を記載しています。
=(3*LEN($G3) -(LEN(SUBSTITUTE($G3," 株式会社","")) +LEN(SUBSTITUTE($G3,"和",""))+LEN(SUBSTITUTE($G3,"エンジニア","")))>0
論理式で指定の文字列を含むかを判定しているのですが、わかりづらいので補足すると、
「商号または名称」の文字数と、「商号または名称」から条件の文字列を空で置換した文字列の文字数を比較することで、指定の文字列を含んでいるかを判定しています。
これは文字列がある文字列を含んでいるかを確認する一般的な関数の使い方で、以下のように使います。
■文字列が条件の文字列を含むかを確認する方法
LEN(文字列)
- LEN(SUBSTITUTE(文字列,条件の文字列,"")) > 0
LEN(文字列)
- LEN(SUBSTITUTE(文字列,条件の文字列,"")) > 0
今回は3つ条件があるため、3*LEN($G3)と減算対象を3倍にしているわけです。
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